いまさら聞けないSAPサポート終了における基礎知識
SAPの「2025年問題」は「2027年問題」に
SAP ERPのサポートが終了される「2025年問題」が2年間延長となり、
「2027年問題」となりました。
問題の背景~他社データベースが使用できなくなる
これまでのSAP ERPは、他社データベース製品(Oracle,SQLserverなど)が
使用できましたが、S/4HANAでは使用できなくなります。
約2000社存在すると言われる導入企業は、S/4HANAへ移行するか他ERPを
導入するかを決定する必要があり、対応を余儀なくされています。
対応策
方法は大きく2つに分かれます。
①マイグレーション型
業務フローや機能の大部分を変えずにSAP ERP→S/4HANAへ移行する。
②全面刷新導入型
今後のデジタルシフトへの対応可能なシステムに全面刷新する。
ビッグデータ活用や外部サービスとの連携、AI活用なども範疇になる。
他ERPへの切り替えも判断軸となる。
想定される今後の動向
マイグレーション型での対応を進めていた企業は、期間の延長により
全面刷新導入型の検討も視野に入れる必要があり、プロジェクトが
複雑化する恐れがあります。
今後、競合ERPベンダーの動向含め、活性化が予想されます。